高麗人参には別名も存在する

高麗人参の呼び名の変化

高麗人参には、朝鮮人参やオタネニンジンなど、さまざまな呼び名が存在しています。なぜひとつの人参にさまざまな呼び名が存在するのか、以下の項目で紹介します。

最初の呼び名は「人参」だった

一番初めに日本に高麗人参が来た時は「人参」と呼ばれていました。当時は野菜の人参はまだ日本にはなく、高麗人参の根っこの部分が人の形によく似ていることから「人参」という名前が付けられた経緯があります。
しかし、その後野菜の人参も日本に入ってきたため、高麗人参と区別をつけるために高麗人参を「朝鮮人参」と呼ぶようになりました。
ただ、朝鮮という言葉は差別や侮辱に当たるのではといった指摘や、韓国産の人参なのに「朝鮮」と呼んでしまうと北朝鮮で生産しているようなイメージを与えるという理由から、「オタネニンジン」や「高麗人参」という名前がつき、現在に至ります。

高麗人参の名前の由来については諸説あり、明確ではありませんが、韓国の高句麗という地域からとれることから、名前をとったのではないかという説も存在します。

ちなみにオタネニンジンのオタネを漢字で書くと「御種」です。高麗人参の栽培が盛んになった江戸時代に、将軍様から高麗人参の種を預かって、全国の人参畑に蒔いたことがこの名前の由来になっているといわれています。

また、さまざまな体調改善に強い効果を出すことから「薬用人参」といった呼び方もされていました。しかし、高麗人参はあくまでも漢方薬などとして用いられるだけであって、医薬品には該当しません。薬事法により医薬品でないものを「薬用」と呼ぶことは禁止されているため、この呼び方も現在では使われなくなりました。

高麗人参の学名

高麗人参には、「Panax ginseng C.A.Meyer」という学名がつけられています。Panaxとはギリシャ語で万能薬という意味です。高麗人参は、医学がまだ発達していない時代に「どんな病気も治る薬」「不老不死の効果がある薬」と思われていたため、このような学名がつけられました。

医学の進歩により、万能薬ではないということが発覚したものの、血流改善やストレス緩和、肌荒れ防止などによく効くため、現在でも貴重な薬草として多くの人に必要とされています。

また、学名についているC.A.Meyerとは、高麗人参の学名をつけた人の名前です。カール・アントン・フォン・マイヤという植物学者によって1842年にこの学名を命名されました。
植物の学名をつける際、発見した人や命名した人の名前を入れることがあるため、高麗人参にもカール・アントン・フォン・マイヤの名前が入れられました。

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