高麗人参と人参の違いについて

高麗人参と野菜の人参は別物

スーパーなどでよく売っている野菜の人参と、漢方薬として有名な高麗人参はどちらも名前に「人参」と入っていますが、それぞれ全くの別物です。
どの点が具体的に異なるのかについて、以下の項目で紹介します。

属性が違う

野菜の人参はセリ科に属しており、パセリやセロリなどもセリ科に該当します。一方、高麗人参はセリ科ではなく、ウドやカクレミノが仲間のウコギ科に属しています。

見た目が違う

見た目もそれぞれ異なっており、野菜の人参はオレンジ色で1本の細長い根っこを持つことが特徴ですが、高麗人参は黄土色をしており、根っこの部分は枝分かれをしています。
また、野菜の人参は白くて小さな花を咲かせますが、高麗人参の場合、赤くて丸い小さな実を結ばせる点も大きな相違点です。

含まれている成分が違う

それぞれに含まれている成分にも大きな違いがあります。
野菜の人参には、ビタミンAやカロチンが含まれていますが、高麗人参には、ビタミン類の他に、タンパク質やミネラル、炭水化物、そして様々な健康効果をもたらすサポニンが含まれています。
また、高麗人参に含まれているサポニンのひとつは、別名ジンセノイドともよばれており、高麗人参にしか含まれておらず貴重で効果も高いため、非常に人気が高いことが特徴として挙げられます。

栽培環境が違う

それぞれの栽培環境にも大きな相違点があります。
野菜の人参の場合、その気になればベランダのプランターでも栽培することができ、栽培方法も非常に簡単です。収穫できるまでに約3~4か月程度かかります。

一方、高麗人参は条件の揃った良質な土でしか育ちません。日本国内でも高麗人参を生産しているところはありますが、出回っている高麗人参のうちの約8割が中国や韓国産のものだといわれています。
また、収穫するまでにとても長い期間を必要とし、4年~6年ほどの歳月をかけて、じっくり土の中で育てる必要があります。

もともとは人参=高麗人参のことを指していた

江戸時代までは、人参といえばセリ科の方の人参ではなく、高麗人参のことを指していました。
枝分かれした見た目がまるで人間の体のように見えたことから「人参」と名付けられていましたが、江戸時代以降、セリ科の人参が国内に入ってきたことをきっかけに朝鮮人参や高麗人参という呼び名に変わりました。
どちらも名前に「人参」という単語が含まれているのには、以上の背景があったことが大きく関与しています。

人参というと、野菜の人参を思い浮かべる人がほとんどですが、実は高麗人参の方が野菜の人参よりも早い時期に日本国内へ入ってきており、長くて古い歴史を持っています。

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