高麗人参由来成分と有効成分は何が違うの?

由来成分と有効成分は同じではない

高麗人参などを使用した健康食品などを見ていると、謳い文句として「高麗人参由来成分入り」や「高麗人参の有効成分入り」といった文言が記載されていることが多いです。
とても似たような印象を受ける「由来成分」と「有効成分」ですが、このふたつが持つ意味はそれぞれ異なります。
高麗人参だけでなく、健康食品などを購入する際はこのふたつの意味をきちんと把握した上で購入することが重要です。

高麗人参由来成分とは

「高麗人参由来成分」とは、高麗人参が由来となっている成分のことです。つまり、高麗人参からとれた成分全てのことを指しています。
健康効果の有無などは一切関係なく、高麗人参からとれる成分であれば「高麗人参由来成分」です。
例えば、高麗人参にはアミノ酸やビタミン、ミネラルといった成分も含まれています。これらの成分は高麗人参特有のものではなく、他の食材にも含まれていますが、高麗人参からとれたものであるのなら「高麗人参由来成分」とよぶことができるというわけです。
「由来成分」という言葉に関しては明確な定義などがないため、かなり曖昧な状態で「由来成分」という言葉を使っている商品もあります。
過去に国民生活センターが行った高麗人参の調査では、高麗人参の由来成分について記載している商品は多かったものの、なかには効果が高いとはいえない商品もあるということが判明しました。
「高麗人参由来成分」という文字から「なんとなく体に良さそう」という印象を受けがちですが、そうとは限らないということを覚えておきましょう。

高麗人参の有効成分とは

「有効成分」というのは「実際に効果があると国が認めている成分」のことを指します。
薬事法に基づいて、効果があるかどうか調査してある成分のことで、有効成分入りの商品を出すには必ず国の許可をとる必要があります。
つまり、高麗人参由来成分のうち、からだに効果をもたらしてくれる成分のことを「高麗人参の有効成分」とよぶことができます。
高麗人参の主な有効成分として挙げられるのは、ジンセノサイドです。
ただし、商品によってはパッケージを見ただけではジンセノサイドの量が正確に分からないものもあります。
過去に行われた国民生活センターによる高麗人参の調査では、「高麗人参由来成分入り」を謳ってはいるものの、ジンセノサイドがほとんど検出されなかった商品もあったそうです。
広告やパッケージを見ただけでは、実際にどのくらいの有効成分が入っているのか判断がつかないこともあるため、もし使用するにあたって迷う場合は、医師や薬剤師などの専門家にアドバイスをもらうことをおすすめします。

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