高麗人参はどんな野菜なの?

高麗人参は高級品

高麗人参とは、ウコギ科に属する植物です。人参という名前がついていますが野菜の人参はユリ科であって、違う種類に属しています。オタネニンジンや朝鮮人参などといった呼び方をされることもあり、韓国や中国が原産国だといわれています。日本でも福島や島根、長野などで栽培が行われていますが、約80%は韓国と中国で栽培されたものです。

高麗人参はジンセノサイドとよばれる成分が含まれています。このジンセノサイドは、高麗人参にしか含まれていない貴重な成分で、高麗人参を意味するginsengと配糖体を意味するglycosideのふたつの単語を由来に名づけられました。

ジンセノサイドは、1本の高麗人参の中にわずか2~3%程度しか含まれていません。しかも、栽培方法が難しく、収穫するまでに約6年程度の年月が必要です。4年間の歳月をかけて育てた「4年根」の高麗人参もありますが、6年間育てた「6年根」の高麗人参に比べて、含まれる栄養の量が大きく異なります。
ちなみに、6年以上育てた高麗人参は、害虫への抵抗力が徐々におちていくため、歳月をかければ良いというわけではなく、「6年根」の高麗人参が栄養面ではベストだということです。
そのため、6年根の高麗人参は、なかには1本数十万円で売られるものもあるほどの高級品として扱われています。

満点の栄養が高麗人参の魅力

先述したジンセノサイドには、健康に良い栄養がたくさん詰まっています。
血液をサラサラにしてアンチエイジングする効果や冷え性改善、糖や脂質の代謝向上、老化防止など、摂取するだけで多くの健康効果を得ることができるため、よくサプリや漢方などの加工品が販売されています。

また、健康だけでなく美容にも大きな効果があります。特にお肌への効果が高く、血の巡りを良くすることによって、肌の老廃物を出し、内側から健康になれるといわれています。

偉人も愛した高麗人参

高麗人参は古くから人気の高い野菜として知られており、二千年前に中国で書かれた書物にもその効能や効果が記されています。また、人の形に似ている根っこをしていることから「死者を生き返らせる力がある」と言い伝えられていました。
実際に紀元前3世紀頃、中国最初の皇帝である始皇帝は不老不死の薬として、山奥に自生している高麗人参を求め続けたという話も残っているほどです。

また、世界三大美女のひとりである楊貴妃や、健康マニアだった徳川家康も高麗人参を好んでいたという話が残っていますし、徳川吉宗や黒田官兵衛などは高麗人参の栽培や研究を支えていたともいわれています。
このように高麗人参は大昔から多くの偉人に愛され、栽培され続けてきた食品なのです。

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