高麗人参の加工方法~水参編~
水参とは
水参とは、生の状態の高麗人参を指します。80%以上の水分量があることが特徴で、水分が多い分、腐りやすかったり、虫に食べられてしまいやすかったりなどの特徴を持っています。長期間の保存には向かないため、新鮮な状態で食べるのが一般的です。
水参からさまざまな工夫を凝らして、皮をつけたまま乾燥させた紅参や、皮を剥いた状態で乾燥させた白参などが作られます。
また、高麗人参は加工することによって、成分の含有量が増えるという性質を持っているため、紅参や白参などの加工品と比較をすると、栄養価は低いといえます。
水参の活用方法
高麗人参といえば、漢方やサプリメントにして飲用する方法がメジャーなため、生の状態である水参をどのように活用すればいいか分からないという人もいます。しかし、実はさまざまな形で活用することができるのです。
以下の項目で、おすすめの水参の活用方法について紹介します。
お酒にして飲む
高麗人参を使った飲料には、高麗人参酒というものが市販されています。ですが、実は水参があれば自分で高麗人参酒を作ることができるのです。
まず、水参をよく水洗いして、土などの汚れをきれいに落とします。そして、適当なサイズに切って、ホワイトリカーに浸しておきましょう。この状態で半年ほど期間をおけば、立派な高麗人参酒が出来上がります。お酒の中でも、ホワイトリカーが特に高麗人参と相性が良いですが、ホワイトリカーが苦手という人は、お好みのお酒につけておいても良いでしょう。また、この時につけておくアルコールの度数は、35度程度がおすすめです。
高麗人参酒が完成したら、お好みの飲み方で召し上がってください。シンプルにロックの状態で飲むのも良いですし、蜂蜜や砂糖を入れて甘いお酒にするのも良いです。
サムゲタンに入れる
サムゲタンに、水参を混ぜて食べるという方法も人気があります。
サムゲタンとは韓国料理のひとつで、鶏一匹分の肉をまるまる煮詰めたスープ状の食べ物です。鶏以外にも、もち米やニンニク、ネギ、キムチ、コショウなどが入っており、からだに優しいスープ料理といえます。
水参と一緒に他の具際も一気に混ぜて鍋に蓋をし、2~3時間ほど煮詰めれば完成します。材料さえ揃えば、簡単に作れる料理なのでおすすめです。
根っこはお茶やコチュジャンに混ぜる
水参の主根からさらに枝分かれして生えている細根の部分は苦味を感じるため、料理や飲み物にそのまま混ぜるのはあまりおすすめできません。
本場韓国では、味の強いコチュジャンに根っこ部分を混ぜて使ったり、細かくすりつぶしてお茶にしたりするのが良いといわれています。余すところなく、水参を楽しみたいという方は、根っこ部分も捨てずにこのような活用方法をしてみることをおすすめします。