高麗人参を栽培する方法～オーガニック栽培編～

オーガニック栽培とは

オーガニック栽培とは、農薬や化学肥料などを一切使用せず、自然界にある肥料や成分だけで栽培する方法のことです。有機栽培という言葉を聞いたことがある方も多いですが、オーガニック栽培=有機栽培のことを指し、どちらも呼び方が違うだけで同じ意味を持つ言葉です。

オーガニック栽培と名乗るためには細かい条件があり、種を蒔く2年前から、畑に農薬や化学肥料を使わないという決まりがあります。また、放射性物質を含んでいない、遺伝子組み換えではないなどの基準も決められており、それらの条件をクリアした野菜のみがオーガニック野菜と表示して販売することができるのです。

オーガニック栽培のメリット

オーガニック栽培における最大メリットは、野菜の質の高さです。高麗人参を含め、オーガニック栽培された野菜は、基本的に美味しく、安全で、栄養価が高いという特徴を兼ね備えています。
オーガニック野菜に魅力を感じ、オーガニック栽培されたものしか買わないという人もいるほどです。また、オーガニック野菜を使用した飲食店や、オーガニック野菜を購入できるお店などが話題になることもしばしばあります。

オーガニック栽培のデメリット

一方、オーガニック栽培にもデメリットは存在します。
オーガニック栽培は、とても手間がかかる栽培方法です。農薬や化学肥料を使った場合、比較的楽に栽培ができるのですが、自然界にあるものだけで栽培を行うとなると、それだけ労力や時間が必要となります。人件費などもかかっている分、価格が高くなるというデメリットも持っているのです。

また、人工的な操作ができないため、形が不揃いになるという特性があります。野菜によって、大きさが異なってくるため、場合によっては扱いにくいと感じることもあるのです。

高麗人参は基本的にオーガニック栽培

高麗人参は非常にデリケートな植物のため、化学肥料を用いて栽培を行うと、上手く育たないという特徴を持っています。そのため、基本的にオーガニック栽培を採用することが多いです。
高麗人参は化学肥料を使用する代わりに、トウモロコシを育てた後の土を肥料として利用することが多いという点が挙げられます。他にも、イネ科の穀物を肥料代わりに使って栽培する方法を用いている農家もいます。

オーガニック栽培を用いたからといって、すくすくと順調に育つのかといったらそうではなく、日当たりの調整や害虫退治、病気の対策などを4～6年ほどかけて細かく行う必要があります。一本の高麗人参が出来上がるまでには、たくさんの労力や時間、工夫がつぎ込まれているのです。