高麗人参と病気の予防・改善～パーキンソン病編～

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、脳から分泌されているドーパミンという物質が減少することによって起こる病気です。
ドーパミンは脳の「黒質」という部分から出ているのですが、黒質に何らかの問題が起こることによって、ドーパミンの分泌が低下するのではといわれています。
しかし、現代医学が進んだ現在でも、謎の多い病気とされており「なぜドーパミンの分泌が減るのか」や「どうして黒質に問題が起こるのか」については、解明されていません。

パーキンソン病になると、手足の震えが起こったり転倒したりすることが増え始め、病気が進行していくと、歩行することが困難になっていきます。重症化すると、寝たきりや車椅子生活を余儀なくされるため、QOL(生活の質)を大きく下げかねない病気であるといえます。

さらに、パーキンソン病にかかると、ダメージを受けるのは黒質だけではありません。自律神経にもダメージを与えるという特徴を持っています。そのため、うつ病のような精神疾患を起こしたり、頭痛や睡眠障害、食欲低下、便秘、めまい、幻覚などといった体調不良を招いたりするケースが多々報告されています。

高麗人参とパーキンソン病

先述したように、パーキンソン病の根本的な原因が解明されていないため、特効薬なども見つかっていません。
ただし、パーキンソン病のせいで起こる自律神経関連の疾患については、高麗人参によって症状の緩和が可能です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の二つの神経があり、興奮状態を司っているのが交感神経で、リラックス状態を司っているのが副交感神経です。このふたつのバランスが崩れて片方の神経ばかりが活発に動くと、体調不良や精神的な症状が出てしまいます。

しかし、高麗人参に含まれているジンセノサイドには、崩れてしまった自律神経のバランスを正しい状態に戻し、からだの機能が正常に動くようサポートする作用があります。
しかも、高麗人参の効果はそれだけではありません。自律神経は筋肉の働きもコントロールしているため、軽度の状態であればパーキンソン病の症状である手足の震えなどにも有効なのではといった意見も出ています。
高麗人参の摂取だけでパーキンソン病の症状を抑えることは難しいですが、パーキンソン病の薬と一緒に併用すれば相乗効果で良い影響を与えてくれることが考えられます。実際に併用を始める前には必ず医師に相談し、指示を仰ぎましょう。

高麗人参がパーキンソン病の治療に直接役に立つわけではありませんが、ジンセノサイドの成分によって症状を緩和することに成功すれば、QOLを向上することが可能です。