高麗人参の加工方法には種類がある
高麗人参の加工方法の種類
高麗人参には、紅参、白参、水参という3パターンの加工方法があります。
水参は収穫した高麗人参を水洗いしただけのもの、白参は高麗人参の皮を剥いて干して乾燥させたもの、そして紅参は高麗人参の皮を剥かずに一旦蒸した上で乾燥させたもののこと指します。
紅参・白参・水参の相違点
加工方法が異なると、価格や成分なども異なってきます。また、加工方法によって活用方法も変わってくるため、それぞれの相違点について、以下の項目で詳しく紹介します。
成分が異なる
紅参は、白参や水参に比べて圧倒的に成分がたくさん含まれているという特徴があります。中でも注目されるのは、ジンセノサイドとよばれる動脈硬化予防に効果的な成分の含有量です。紅参はジンセノサイドが特に多く含まれている6年根の高麗人参を使用して生産されます。そのため、動脈硬化予防を謳っている質の良いサプリメントなどは、紅参を使用する傾向にあるのです。
他にも紅参には、白参や水参には含まれていないビタミン類やアミノ酸などの成分が豊富に含まれています。
価格が異なる
栽培期間や加工にかかる手間がそれぞれ異なるため、価格も大きく差があります。一般的に手間のかかる紅参が使用された製品は高額になり、白参や水参を使用した製品は比較的安価になる傾向にあります。
保存できる期間が異なる
保存性の面でも、それぞれ大きく異なってきます。
3種類の加工方法の中でも最も保存期間が短いのが水参です。水参は水分を80%程度含んでいるため、その分腐りやすいという特徴があります。そして、次に保存期間が短いのが白参です。白参の水分含有量は12%以下のため、水参に比べると長持ちします。そして、最も保存性が良いのが紅参です。真空保存をすると10年以上持たせることができます。
活用方法が異なる
加工方法によって活用方法も異なってきます。一般的に紅参や白参はサプリメントや漢方などに用いられます。
そして、水参は料理の材料として用いられることが多いです。韓国料理として有名なサムゲタンに入れたり、キムチに混ぜたり、お酒に混ぜて高麗人参酒を作る際などにも利用されます。
結局どの加工方法がよいのか
上記の紹介した3つの加工方法の中で、最も栄養価値が高く、健康効果が期待できるのは紅参です。コストパフォーマンスよりも質の高いものを選びたいという方には紅参を使用した製品がおすすめといえます。
一方でコストパフォーマンスの面を優先したい方や、少量でいいからジンセノサイドを摂取したいという方は、白参を使用した製品を購入すると良いでしょう。また、料理に混ぜたいなどの目的がある場合は、水参の利用がおすすめです。
どれか特定の加工方法だけが優れているというわけではなく、目的や予算に合った加工方法を選ぶのがベストといえます。