高麗人参は1日にどのくらい摂取すべき?
1日に摂取する量は製品によって異なる
高麗人参は医薬品ではなく、食材の一種です。漢方の生薬として利用されることも多々あります。
医薬品の場合は「1日に○粒まで」といった決まりがきちんと決められていますが、高麗人参の場合は食材であるためそのような細かい決まりは特にありません。
そもそも、一口に高麗人参といっても含まれている成分の量は製品によって大きく異なってきます。
なかでも、特に注目されているのはジンセノサイドの含有量です。
ジンセノサイドとは、血行促進やストレス改善、各臓器の機能向上などといった素晴らしい効能を持っています。しかも、ジンセノサイドは高麗人参にしか含まれていない唯一無二の成分です。
そのため、ジンセノサイドがどれだけ多く入っているかどうかによって、製品の質が変わってきます。
高麗人参入りのサプリメントやドリンクは、3~4年ほどかけて土の中で栽培し続けた高麗人参(3年根や4年根)を使用するのが一般的です。
3年根や4年根に含まれているジンセノサイドの量は1gあたり約8 mg程度といわれています。
一方、高い成分量を誇る紅参(高麗人参を蒸して乾燥させたもの)を使用した高級な商品には、6年かけて育てた高麗人参(6年根)が使用されています。
6年根になると、ジンセノサイドの量は1gあたり約16mg程度にまで増えるため、3年根や4年根と比較をするとほぼ倍の量を摂取することになります。
つまり、高麗人参といっても使用されている素材の成分量は商品によって異なるため、1日の摂取量も当然それに応じて変わってきます。
1日の摂取量については、各商品に詳しい記載が載っているので、それを必ず守るようにしましょう。
また、記載通りに飲んでいたとしても、体質によっては少なすぎる場合や多すぎる場合もあります。そのため、まずは記載通りの量を服用してみて、効き目の大きさによって変化させるとよいです。
過剰摂取するのはおすすめできない
ジンセノサイドはからだに対して大きな変化をもたらす分、強い効力を持っています。
そのため、体質に合っているかどうか確認しないまま1日に決められた量以上を摂取すると、効き目が強すぎるせいで副作用が出る場合があります。
効き目の大きさによって摂取量を変えるとよいと先述しましたが、1日に決められた量よりも多く摂取する場合は、副作用の危険性も考えて慎重になり、少しずつ増やすようにしていきましょう。
そして、高麗人参を摂取する中で体調に異変を感じた場合は服用を一旦中断し、それでもなお異変が続くようであれば、早めに病院で診てもらうことをおすすめします。